



Hanmoriとは
私たちハンモリは2020年に埼玉県飯能市かまど山のふもとの山林を代表と義兄と共同購入したところから始まりました。
手付かずの山はツタが生い茂り入ることすら困難な状態で、代表とアウトドア好きである3人の同級生たちと共に雑木の伐採や間伐、伸びきった雑草の除去や林道の舗装、沢の清掃活動などを見様見真似で行っていましたが、山の素人である私たちはチェーンソーや刈り払い機の使い方もわからず、まずは使い方を覚えるところから始めました。
それを見ていた造園業や建築関係の方々が見兼ねて手助けしてくださり、本当に少しずつですが山がきれいになっていきました。
そんな時、代表が子ども達と周辺の里山を散歩していると水溜りに小さなオタマジャクシを発見しました。
「このオタマジャクシ、エラにヒラヒラしたのがついていてなんか変わってるなぁ」
気になって家に戻り調べてみると、なんと絶滅危惧Ⅱ類に指定されているトウキョウサンショウウオだったことがわかりました!
ウーパルーパのような可愛らしい見た目に子ども達も興味津々。
山に来るたびに観察を続け、毎回楽しみにしていましたが、残念な事にその水溜りの場所は開発予定地だったため、水溜りは埋め立てられてしまいました。
メディアやニュースで開発により生物の住んでいる里山が失われていることは知っていましたが、こんなに近くでも同じような事が起こっていることに危機感を覚えました。
山の知識はもちろん、生物に関する知識も素人の私たちですが、このような状況をなんとかしたいという強い思いから、メンバーで話し合い里山を守っていくためのNPO法人を立ち上げることに。
まだ残されている里山を保全し、今後もそこに住む生物達が安心して暮らしていけるような環境を維持していく活動を第一目標とし、この活動を「飯能みどりの森プロジェクト」と名付け、飯能市の里山に関心を持った方が自由に参加し、楽しみながら環境の保全に取り組んでもらえるようにするため、2021年4月「NPO法人Hanmori」としてスタートいたしました。
飯能を拠点に生物観察のイベントを長年主催している「森のフィールド学舎」様に所属しているフィールドワークのプロフェッショナルの方々にご指導をいただき、どうしたら里山に住む生物達が今後も変わらずに暮らしていけるのか、又、この環境をどうやって保全していくか話し合っていくうちに私たちの考え方に賛同してくださる方々が徐々に増えていき、飯能市の里山全体を少しずつ改善していく第一歩を踏み出すことができました。
100年前と同じ環境を
100年先まで残す
100年前はここ飯能市でもたくさん見られたトウキョウサンショウウオも、コンクリートによる舗装や宅地開発によって水場が失われていき、残った水場も農薬や除草剤の影響による水質汚染により彼らは姿を消していきました。
そんな中、幸いにもこの場所は築90年の蚕部屋がある古民家「旧石田邸」が当時のまま残されており、隣接する里山には開発の手が入ることもなくトウキョウサンショウウオの絶好の住処として90年間守られ続けてきました。
特定第二種国内希少野生動植物種であるトウキョウサンショウウオと、カイコ部屋がある約90年前に建てられた古民家「旧石田邸」が当時の状態でそのまま残っているとても希少な場所です。
2021年より私たちハンモリがこの場所を引き継ぎ、旧石田邸を建てた故石田弥重郎氏に敬意を表し、この場所を新たに【Yajuro1930】と名づけ、100年先まで残していく活動をしています。
この貴重な場所を100年先まで残すために、私たちは3つの事に取り組んでいます。
1、トウキョウサンショウウオの住む里山を保存
2、蚕部屋のある建物を保存
3、自然に触れてもらい環境保全に関心を持ってもらう
オーストラリアとの関係
以前より代表と親交のあったオーストラリア在住のアグロノミストGaius Leong 氏より、環境保全先進国であるオーストラリアの「環境を守りながら自然を楽しむ時間を持つ」ライフスタイルを聞き、「早いことこそ一番良い」と思いこみ、情報に振り回され、時間に追われ、便利な生活だけを追い求めて何かを犠牲にしていた私たちは感銘を受けました。
NPO発足と共にGaius Leong 氏に最先端の環境保全の情報や、ただ自然を守るだけではなく自然と共に暮らすライフスタイルなどを指導していただくよう、特別顧問として就任を要請したところ快く引き受けていただけました。
又、心身ともに健康なライフスタイルを送るためには添加物の含まれていないグラスフェッドビーフや農薬の使われていない在来種の野菜、平飼い有精卵のようなオーガニックな食べ物を欠かすことはできません。
埼玉県だけでなく、日本中のオーガニックな食べ物もご紹介していきたいと思います。
スタッフのご紹介
越阪部 仁一
Osakabe Jinichi
NPO法人Hanmori 代表
柔道整復師
日本臨床カンナビノイド学会賛助会員
日本スポーツ徒手医学協会会員
NPO法人というと堅苦しいイメージがあるかもしれません。
しかし、私たちの目指すNPO法人はスタッフの平均年齢が35歳という若い団体で、参加する皆さんが気を使わず、また来たいなと思っていただけるような楽しい場所を提供することです。
その結果、たくさんの方に自然の大切さや楽しさを知っていただき、次の世代に里山や沢、古来より日本に生息していた動植物などを残すことができればと考えております。
又、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で外出も自由にできずストレスも溜まっているお子様も多いようです。
自然の中で過ごすことで少しでも穏やかな気持ちになれたら嬉しいです。
私やメンバーの子ども達は元気に里山を走り回っているのでぜひ遊びにきてください!
里山の保護だけではなく環境に負担をかけないような製品やご家庭ですぐにできる取り組みなどをオーガーニック先進国であるオーストラリアより最新の情報を取り寄せ、私たちが実際に試してから発信していきます。
そして私たちのもう一つの目標は100%国産のマヌカハニーを作ることです。
オーストラリア、ニュージーランドにてわずかしか取れない、健康に良いとされる貴重なマヌカハニーをここ飯能で作り上げることで、地域の特産品として観光業の手助けができればと考えています。
まずは環境に合った蜜蜂を育て原料となる木を植えることから始めます。適した環境を整備するために雑草や雑木を取り除き、日当たりの良い場所を作ることです。
まだまだ先は長いですが、国産マヌカハニー生産を目指して少しづつ活動をしていきたいと思います。
「こういったことがやりたい!」などご意見がありましたらぜひご連絡をください。

Gaius Leong
特別顧問
オーストラリア コフスハーバー在住
<経歴>
Bachelor of Applied Science Hons in Plants
Master of Philosophy in Soil Science
The University of Queensland
Head Agronomist for Australia’s largest berry producer
アグロノミストとしてブルーベリー農家などの畑にて土壌を分析し作物が育つために最適な土壌を提案する。現在100件以上の農場のコンサルタントを行っている。
アグロノミストは土壌を分類、分析して、植物の成長にとって不可欠な栄養を含んでいるかどうかを決定する。
これらの研究室からの報告書を解釈し、最適な植物成長のため土壌栄養素をバランスよく配置するための助言を行う。
埼玉県飯能市にあるNPO法人Hanmoriの管理する里山の土壌改善や植物を効率よく育てるためのスペシャルアドバイザーであると共に、オーストラリアの最先端の環境保護の情報や自然と共に暮らすライフスタイルを紹介している。
