NPO法人Hanmori事務局
2021年8月9日「夏休み標本作り体験」を行いました。
2021年8月9日にハンモリ古民家にて「夏休み標本作り体験」を行いました。
緊急事態宣言中ということもあり、開催するかどうかスタッフ一同相談を重ねましたが、楽しみにしている子ども達のために人数を5人までとし、開催することになりました。
標本作りは針を使うので、小学校1年生以上の参加となります。
今回の講師は飯能市を拠点にエコツーリズムなどフィールドワーク活動をしている「森のフィールド学舎」様より3名の方にお越しいただき、標本作りの指導、説明をしていただきました。
開始時刻18時となり、テーブルに座った子ども達に標本にする昆虫が渡されると、一同驚きと悲鳴の混じった声が。
それもそのはず、今回標本にする昆虫はなんと「オオスズメバチ」です!
飯能市の天覧山より、この日のために講師の方が危険を犯してわざわざ用意してくれたようです。

普段見かけることはあっても、怖くてじっくり見ることができないオオスズメバチを最初は恐る恐る触っていましたが、講師の方の説明を聞きながら脚を伸ばしたり顎を開いたりさせるうちに興味が湧いてきたようで、10分もすると講師の方の話を真剣な顔で聞いていました。
低学年の子ども達は、講師の方やお父さんに手伝ってもらい一生懸命形を整え、お父さん達も間近で見るオオスズメバチに興味津々で、一緒になって標本作りを楽しんでいました。

高学年のお姉さん達は手先がとても器用で、講師の方の説明を聞き、教えてもらわなくても自分たちで考え、非常にキレイに仕上がり驚かされました。

ピンを使い形が整ったら、2週間程乾燥させる事で完成となります。


ここで講師の方の提案で、夜の森観察とライトトラップによる昆虫観察をすることに。
ライトトラップを設置後、昆虫が集まるまで隣の山へ夜の昆虫観察へ向かいます。
街灯がないためライトを消すと真っ暗な状態に子ども達は不安とワクワクで妙なテンションです。
少し歩くとセミが羽化する瞬間を見つけることができました。

抜け殻はよく見かけますが、羽化しているところは暗くなってからでないと見られないため、子ども達は食い入るように見つめています。
古民家へ戻ると丁度昆虫達がライトトラップへ集まってきました。

セミの仲間やコガネムシの仲間など、普段見ないような昆虫が観察でき、わからない昆虫の名前を講師の方に聞くと、名前だけではなく特徴や生態まで教えていただき子ども達はとても楽しんでいました。
今後も子ども達に自然を学び、体験してもらう機会を継続して提供していきたいと思います。
今回ご協力いただいた森のフィールド学舎様のスタッフの方々、夜遅くまでありがとうございました!